ノギスの校正にはブロックゲージを用いて基準値を合わせる方法が主である

ブロックケージでの測定が主な手法

ノギスの校正方法ですが校正に用いるのはブロックケージと言う正確な長さを示した金属を挟むことで正しい値をバーニヤキャリパーが示しているかを測定します。この時、測定器として使用するブロックケージは、バーニヤキャリパーと同じ材質であることが望ましく、同じ材質ではない場合正確な値をバーニヤキャリパー側が示していると望めない為出来るだけ同じ素材で構成されたものが望ましいです。ブロックケージの長さが10ミリであると仮定した場合、副尺目盛の値を見てズレを補正することが重要でバーニヤキャリパーが10ミリを示した上で副尺目盛にズレがある場合そのズレを見ることでどの程度ノギスがズレているかを見ることが出来るのです。副尺目盛のメモリよりも大きなズレについては正しくズレを修正できなくなる為、ズレが大きすぎる場合商品を廃棄することも考える必要性が生まれます。

副尺目盛の値のズレが正確さのズレとなる

ノギスの副尺目盛にて、バーニヤキャリパーのずれが示された場合、そのズレを差し引いた値を校正値とするため、完全にずれを修復することは出来ないと見てよいです。つまり、バーニヤキャリパー自体の劣化や製造時において出た誤差などを含めた場合、それらを物理的に修復または修正するのは難しいが故校正と言う方法にて対応するため副尺目盛の値のズレが正確さのズレとなるのです。副尺目盛のずれが大きくなりメモリでは図ることが出来なくなった場合においては測定器として使用することが難しくなるためその製品は廃棄となります。

ブロックケージ自体のズレも考える必要がある

ここでノギスを測定する、ブロックケージ自体のズレについても考える必要性があります。これはどういうことか説明しますと、測定器となるブロックケージも錆などの他汚れや不純物が張り付くことで正確な値を示さなくなるということです。この場合、測定器を清掃する方法がありますのでメンテナンスをして測定器となるブロックケージの不純物を洗い流すことで正確な値を示すブロックケージとします。なおメンテナンスについては、ブロックケージの表面が平面になればよいため、ラッピング砥石で平面に近づければ良しとします。またブロックケージは金属であるため薄い油膜にてコーティングすることで錆から守ることが出来るため薄い油の膜で表面を覆いコーティングすることも有効なメンテナンス手段でグリスなどの厚い油分の塗膜では反ってブロックケージの品質を損なう可能性もあるため注意が必要です。